また「夫婦で意見が別れている」家族も多いかもしれない。
特に現在、外出自粛を求められている中で、家の中で最大限楽しめるゲームを買うべきか悩む人も多いだろう。
我が家も例にもれず子供にゲームを買ってあげるかどうか、悩んでいる家族のひとつ。
今回は我が家と同じような子育て中の親御さん達が、子供にテレビゲームを買うかどうかの判断材料や、夫婦で話し合う為の材料となる考えを書いていこう。
目次
子供にテレビゲームを買い与えた時に想定されるデメリット
ゲームに夢中になって勉強する時間やその他の時間が無くなりそう
ゲームに夢中になると、あっという間に時間が過ぎていく。なんのルールも決めずにゲームをさせていると、宿題をする時間や友達と遊ぶ時間、睡眠時間など「大切な時間」が削られてしまう可能性がある。
おそらくゲームには時間的なルールが必要なのは間違いなさそうだが、逆に時間を短く縛り過ぎると「反動でもっとやりたくなる」という可能性も。
いずれにしても時間の配分は、親子や夫婦でしっかり話し合う必要があるだろう。
「アナログな遊び」をしなくなりそう
ゲームは刺激的で楽しすぎる反面、ボール遊びや鬼ごっこなどの外での遊びや、自然とのふれあいなど「アナログな遊びがつまらない」と感じてしまうかもしれない。
この問題はたしかに良くない。曜日や時間を決めて「ゲームで遊ぶ日」「外で遊ぶ日」などのルール作りは必要かもしれない。
運動不足になりそう
アナログ遊びをしなくなるのと共通する点だが、ゲームの時間が長くなると運動する時間は当然短くなる。
運動不足は健康に影響するので「運動する時間・ゲームをする時間」はちゃんとしたルール作りが必要になるだろう。
ただ、最近は運動しながらゲームをするというニンテンドースイッチの「リングフィット アドベンチャー」のようなゲームもある。
楽しみながら運動できるゲームというのは、ダイエットを気にする親の方がやりたくなるゲームかもしれない!
眼が悪くなる印象がある
小さな画面でずっとゲームをしていると、視力が悪くなる印象がある。実際ゲームをする事が視力低下につながるという科学的根拠が完璧に立証されているわけではないので、なんとも言えないが、小さな画面で同じ部分をずっと見つめる行動は、おそらく眼には良くないと推測できる。
逆に「大きめの画面」でゲームをすると、目で画面のいろんな箇所を追いかける行為が、視力のトレーニングになると主張する研究者もいるので、実際ゲームの種類や、ゲームをする環境や時間によって変わるのだろう。
やはり「時間を決めて」ゲームをしたり、ゲームが「終わった後は外で遊ぶ」などのルールづくりや「ある程度大きな画面」でゲームをやるなどの工夫は必要だろう。
暴力的・残酷的なゲームは、倫理感覚を麻痺させそう
ゲームの種類によっては、映画のR指定のように「CEROレーティング」という指定があり、CERO「Z」は18歳以上が対象のゲームとなる。
小中学生にこのような暴力的なゲームはもちろんやめたほうがいいのは当たり前として、その他の影響も考慮して、ゲームソフトを購入する前には、親が一度どういう内容のゲームなのかを、必ず事前に確認すべきだろう!
ただし、「CEROレーティング」にはいくつかの段階があり、CERO「A」〜CERO「Z」まである。
- CERO「A」:全年齢対象
- CERO「B」:12才以上を対象とする表現が含まれている
- CERO「C」:15才以上を対象とする表現が含まれている
- CERO「D」:17才以上を対象とする表現が含まれている
- CERO「Z」:18才以上のみを対象とする表現が含まれている。(18才未満者に販売したりしない事を前提とする区分)
このレーティングを見てもわかるとおり、CERO「Z」だけが少し違う表現となっている点がわかる。
A〜Dは対象年齢というニュアンスだが、Zは18才以上のみという強い表現がされており、販売も禁止している表現となる。
さすがに小学生の子供にCERO「Z」のゲームをさせたりするのは良くないが、その他の区分はあくまで対象年齢という表現であり、大人がその内容を確認して判断してみてはどうだろうか?
というのも、あのマリオオデッセイですら、CERO「B」という区分に区分けされている。つまり12才以上(小学6年生以上)が対象なのだが、正直小学生低学年でもまったく問題ないような気がする。
つまりCERO「Z」以外は、ゲームの内容を親がしっかり確認して判断するのが良いのではないかという見解だ。
子供にテレビゲームを買い与えるメリット
楽しい時間を過ごす事ができる
なによりも、子供たちはゲームをする事でハッピーな時間が過ごせる。長い人生の中で少しくらいゲームで楽しむ時期があってもいいのかもしれない。
実際にゲームを買い与えてもらえなかった子供が、大人になって反動でゲームに夢中になる事例もある。「抑制し過ぎるといつかその反動が来る」という可能性は否定できないだので、さじ加減が重要になってくる。
周りの友達がゲームを楽しんでいるのに、自分だけができないという悶々した想いで過ごすくらいなら、いっそゲームを買ってあげて何かが出来たらご褒美的にゲームをさせてあげるといった具合に、子供にハッピーな時間を過ごさせてあげてもいいのかもしれない。
ストレス解消になる
ゲームの種類にもよるが、ほとんどのゲームが「現実世界ではできない事を疑似体験」して、ストレス発散になるものが多い。
昔と違って、現代社会ならではのストレスにさらされている子供にとって、ストレス解消法の一つとしてゲーム利用するのも悪くはないだろう。
家の中で遊べるので安全
テレビゲームの大きなメリットのひとつは「家の中で遊べる」という点。雨の日や、現在流行しているコロナウイルスなどで外出できない時や、誘拐や交通事故などの危険性を考えると、家のなかで遊べるゲームは、ある意味安全な遊びと言える。
ゲームをしている間は静かになる
これは親が楽になるという話だが、ご飯を作っている時や、家で大事な仕事をしている時、電車の中などの公共の場では、子供には静かにしてほしい時が多々ある。
そんな時に子供がゲームをしていると、とても静かで助かるものである。「子育てをゲームに頼るのはどうなのか?」という葛藤があるだろうが、実際に楽になるのは事実。
どうしても親が子供と一緒に遊んであげられない事情がある人にとっては、多少ゲームの力を借りるのも悪くないのではないだろうか。
お互いのストレスが解消されるのであれば、時間を守ってやる分には良いのかもしれない。
友達同士の話題や友達づくりのきっかけに
親がゲームの購入を考えるひとつの要因として「周りの友達がゲームを持っている」という理由がある。
いっそ「みんながゲーム持っていなければいいのに!」と考えた事もあるのではないだろうか?
身近な友達がみんな持っているのに、我が子だけゲームを持っていないというのは、子供同士の話題についていけなくなるのではないだろうか?などと少し悩ましい部分でもある。
私も小学生の頃ファミコンを買ってもらえなかった子供の一人。無いなら無いなりに違う遊びをして工夫したり、友達の家でゲームをさせてもらったりして、なんとかやり過ごしていたが、実際ゲームを持っていない事で「肩身の狭い思い」をしたのは事実。
一番の懸念点として、ゲームを持っている子供にゲームをさせてもらいたいが為に「その子の言いなりになってしまう」場面が少なからずあるという事実は否定できないので、注意したい。
しかし、逆に友達をつくるきっかけになる場面も多い。口下手な子供や人見知りの子供にとって、友達との話題作りとして「ゲームの話題」は一気に友達の距離を縮めるツールとしては、とても有効的。
もちろん話題なんてゲーム以外にもいっぱいあるので、ゲームの力を借りるのはシャクかもしれないが、それで友達ができるのであればそれも良しという考えもひとつかもしれない。
脳科学的なメリット
テレビゲームをする事で、反射神経がよくなったり、記憶力が上がったり、判断力が上がったり、空間認知能力や、チームプレイを学んだりという研究結果があるという話もある。
もし本当にゲームをする事で、自然と「脳や意識を成長させる効果」があるのであれば、ゲームもまんざら悪くないかもしれない。
もちろん逆に「脳科学的なデメリット」もあるかもしれないので、ほどほどにやるのがいいだろう。
新しいテクノロジーや技術に触れる事で、将来の仕事に活かせる
ゲームには新しいテクノロジーが搭載される事が多い。最近当たり前になってきたAR(拡張現実)やVR(バーチャルリアリティ)を始め、今後出てくる新しいテクノロジーを体験する事により、子供の将来の仕事のアイデアのきっかけなどになる事は、十分にありえる話。
コンピューターやテクノロジーが切っても切れない時代において、ゲームを通して新しいテクノロジーに触れる事は、良い影響がある事も多いと言えるだろう。
Eスポーツという「ゲームが仕事になる」時代
前項のテクノロジーに触れるという意味以外にも、Eスポーツとして直接的にゲームをやる事が仕事となっている人もいる。
今後エンターテインメントとしてEスポーツが盛んになっていく事も予想され、どんな事が仕事につながるか分からない時代。
ゲームをやる仕事もあれば、ゲームを作る仕事もある。
人が楽しく遊べるゲームという市場が、今後いろんな場で活躍する時代になれば、それだけ仕事としての需要も高まっていく。
「ゲーム=悪」という考えが時代に合わなくなってきている事実を受け止めて、親は柔軟な考えをもつ必要があるだろう。
デメリットを克服するアイデアやルールづくり
ゲームを買うのであれば、デメリットを克服するようなルールづくりや、うまく付き合うアイデアが必要。ゲームを購入した時に役立つ、運用ルールや使い方のアイデアを見ていこう!
ただしルールは年齢によって変えていく必要があり、運用してみて違うと思えばルールを変える事もあると、事前に子供に伝えておこう。あまりガチガチにせず、特例をもうけたり頑張った時のご褒美的なルールがあってもいいだろう。
また、高学年になるに従って子供の自主性にまかせていくという工夫も必要だ。
宿題やお手伝いが出来たらゲームをしてもOKというルール
子供が家に帰ったら、すぐゲーム!!なんて事にならないように、ゲームをする時は、必ず宿題やお手伝いや明日の準備を済ませてからでないとゲームは出来ない!といったルールが合ったほうが良い。
- ゲームは宿題が終わってから
- ゲームはお手伝いが出来たら
- ゲームは明日の準備が出来てから
- ゲームはお風呂に入って寝る前の1時間だけ
時間や曜日を決めてやるというルール
ゲームをする時間や曜日を決めてやるというのも一つのアイデア。ゲームをやりだすと他の遊びをしなくなってしまう恐れがあるので、ゲームは夜8時〜9時までで昼間は外で遊ぶとか、ゲームは月・水・金だけ、その他の曜日は外で遊んだり別の遊びをするなどのルール。
- ゲームは夜8時〜9時まで(それまでに全て終わらせる)
- ゲームは月・水・金だけ(それ以外は外で遊ぶ)
どうせやるなら、親子で一緒にゲームを楽しむ
子供だけにゲーム渡して一人でゲームをさせるのではなく、親も一緒にゲームを楽しむのは意外と悪くない。
一緒にやる事で、子供との間に会話が生まれ、子供がどんな事が得意なのか、どんな事に喜ぶのか、どんな事が苦手なのか、ゲームを通して子供と触れ合えるのは、決して悪いことではない。
実際に最近のゲームの進化には驚きも多く、親の方がゲームにハマってしまう人もいるだろう。
少なくとも、子供がどういうゲームをしているのかは、一度は体験しておいたほうが良い。頭ごなしにゲームをやるのが悪い事と思うのではなく、どういうゲームをしてそれが子供にどういう影響を与えそうなのかという点においても、必ず確認の意味でも一緒にやって体験しておくほうがいいだろう。
大人もスマホをいじって時間を浪費しないように気を使う
子供にゲームの時間を注意するのであれば、大人もスマホばかりいじっていられなくなる。
実際に親もスマホに夢中になる事は多いだろう。スマホをいじるのは仕事のうちという人も多いだろうが、スマホを触りだすと、例え仕事だろうが時間が過ぎていくのは事実。
親もスマホを使ったり家でパソコンをする時間を決めるのには、いい機会となるのではないだろうか。
追記:我が家も任天堂スイッチ購入したよ!
上記の内容を踏まえて、我が家でもついに、任天堂スイッチを購入しました。
しかし、ただポンと買い与えたわけではなく、長男にある課題をクリアすれば購入するという約束をした。
その課題とは…
サッカーのリフティングを50回できれば購入!
サッカーを習い始めた息子だが、小学3年生の子供がリフティング50回やるのは、結構シンドイ課題。(実は私くしサッカー経験者)
これは嫌がらせではなく「どんな事でも本気で努力すれば必ずできるようになる!」という事を知ってほしいという私の想いから与えた試練。
実際この課題をクリアするのに半年近い時間がかかった(汗)。週1〜2回くらいしか練習できなかったけど、親子で一緒に練習し、何度も失敗しながら時には泣きながら頑張っていた。
実際50回をクリアした時は、親子で抱き合って泣いて達成を喜んだ!
こういう親子の記憶って、いつまでも息子の記憶に残るのではないかと思っている。
任天堂スイッチが売ってない(汗
実際に購入を決めて、いざお店に任天堂スイッチを買いに行くと…
え?売り切れ?
あらゆる店舗をかけまわり数十件に電話をかけたが、任天堂スイッチは売っていないのである…。
そう、もともと「人気で品薄の任天堂スイッチ」。コロナで世の中が自粛モードになった影響で、任天堂スイッチが買い漁られて「全国の店舗から任天堂スイッチが消えた」のだ。
なんてこったい…息子がせっかく頑張ったのに
そこからいろんな店の「任天堂スイッチ販売抽選会」に応募しまくり約2ヶ月…、10件目くらいの応募で
ついに・ついに・当選!!
私も後半は意地になっていた(笑)
これで晴れてスイッチを購入できて、息子にプレゼントする事ができたのだ。
我が家のテレビゲームの実際の運用ルール
さて、ここから重要なのが、テレビゲームの運用ルール。
もちろん子供が好き放題ゲームができるのではなく、前述したようにちゃんとルールを決めた。
ルールは年齢や場合により少しずつ変えていくというのを子供に話した上で、次のようにルールを決めた。
- ゲームができるのは、宿題やお風呂や明日の用意が終わってから。
- 子供だけでやらず、基本的にパパと一緒にゲームする。(4年生くらいまでの予定)
- ゲームは基本、夜にやる(昼間は外で遊んでほしいので ※雨の日は別)
- ゲームは週3回、1日1〜2時間(あえて時間をガチガチに決めていない)
現時点ではちょっと厳し目のこんな感じのルールだが、実際に運用してみて改善していけば良いと思っている。
せっかくなので、ゲームを楽しんでもらうためにも、あまり時間をガチガチに決めずに(キリが悪い時にゲーム終了させるのは酷なので:過去の自分の経験より)親子で楽しくゲームができれば良いかな?と思って決めました。
今後このルールで運用してみてどうなるかをまた記事にします。
どんなゲームを買った?
気になるゲームソフト。我が家ではとりあえず、本人の希望を踏まえて次の2点ゲームを購入した。
- マリオカート8デラックス(家族で一緒にできるから)
- マリオメーカー2(コースを自分で作れて、クリエイティブな思考が学べるから)
マリオカートは、家族でやったりおじいちゃんおばあちゃんの家に遊びに行った時に、親戚達と遊べるのでよいかと思ったので購入。マリオメーカー2はコースが自分で作れるゲームであり、自分で試行錯誤しながらゲームを作るというのは、遊びを超えて学びにつながるのではと思いこちらも購入した。
任天堂スイッチには無料のゲームもある
購入するまで知らなかったのだが、任天堂スイッチには、無料のゲームもいくつかある。
任天堂オンラインを契約すれば、昔のファミコンやスーパーファミコンのゲームはいくつか無料でプレイできるものがあったり、ゲーム内課金があるが、ほとんど無料でプレイできるものもある。
その中の1つとして「フォートナイト」という現在爆発的に人気が伸びているゲームがあり、
ダウンロードしてプレイしてみた結果…
パパがハマってしまった(汗
おい!「子供への配慮や、教育的な話はどうなった??」という声が聞こえてきそうだが、実はこのゲーム、小学生の子供達や、大人や芸能人までハマっている人が多いゲームだったのだ。
カンタンに言うと「銃や爆弾などでオンライン対戦でサバイバルするというよくあるゲームに「建築」という新たな要素が加わったゲーム」だが、
大人もたまには楽しんでもいいよね?
という苦しい言い訳で、親子で楽しんでいるのが現状。
フォートナイトは、任天堂スイッチだけでなく、プレステやスマホやPCやMacなどでもプレイでき、各プラットフォームが同じオンラインで対戦できるのも魅了のひとつ。
スイッチだけでは飽き足らず、Macにもインストールしてみる実験をしてみたので、その記事はこちらから
まとめ
現代社会で生きている以上、まず一番は「ゲーム=悪」という古い考えは、少し考え直した方がいいだろう。
ゲームには良い点も悪い点もあるだろうし、それはゲームに限った事ではないからだ。全ての遊びや物事に良い点、悪い点がある以上、ゲームだけが悪者という考えはおかしいと言えるはず。
ゲームが悪いものとして捉えず、ゲームのうまく利用して親子のストレスを軽減させるツールとして役立てて、少しでも楽しい家庭が築ける方向へ持っていこう!
テレビゲームに限らず、全てのツールは使い方と工夫次第なのである。